還暦と厄年どちらを重視すべき?

スポンサーリンク
スポンサーリンク
Pocket

スポンサードリンク

還暦はお祝いなのに厄年にもあたります。

 

還暦祝いは満60歳(数え年で61歳)の時、赤い頭巾にちゃんちゃんこを着せ、

子供や孫たちが、集まって宴を催すならわしです。

 

赤いちゃんちゃんこを贈るのは、還暦を二度目の誕生日とし、「もう一度赤ちゃんの

ような力を得て元気で長生きしてほしい」という願いが込められているといわれて

います。

 

頭巾やちゃんちゃんこに使う赤は強い力を表し、魔除けの意味が含まれているそう

です。

 

平均寿命が今日ほど長くなかった昔は、還暦を迎えることはめでたいこととして

還暦祝いが行われました。

 

現在では、還暦を迎えた人はまだまだ元気で、実感がわかない人が多いと思います。

 

ところで還暦を迎えた人は同時に厄年を迎えることになります。

 

厄年は陰陽道(おんみょうどう)の思想からきたもので、現在でも厄年になると寺社に

参拝しお祓いをしてもらったり、禊をしたり、祭りで神役をしたりします。

また餅や豆をまく、大盤振る舞いをする、身に着けている物を人に拾ってもらう、

正月を二度祝うなどさまざまな厄払いの風習が残っています。

 

なぜ還暦と厄年が同じ年なんでしょうか?

 

一般的には還暦は満60歳から、厄年は数え年60歳からとなり、人が生きている以上

避けられないのが現状です。

 

まるでアクセルとブレーキを一緒に踏むような状況が想像できますね。

 

なぜ同じ年に還暦と厄年は同じ年に重なるのか諸説があるのですが、そのひとつに

還暦祝いと厄年は一連のもので、餅や豆、金銭などを人に与えるのは、これらを

形代(神霊が依り憑く依り代)として厄を分散させるためとしたものです。

 

また厄年の人の身に着けている物を他人に拾ってもらったりするのは、

いったん役が祓われたことで、逆に福を与える存在になれると考えられたからと

いわれています。

 

つまり「厄」は除去されると強い生命力を持つようになり、縁起物に逆転できると

考えられています。

 

こういった考え方はほかの祭事でも見受けられ、現在でも伝承されています。

 

 

 

スポンサードリンク