神道の特殊神事ってどういうことをするの?

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特殊神事は古来から伝わる儀礼や祭事のことです。

 

歴史の古い神社祭りには、一般的にどこでも行われている神事とは違った特殊神事と呼ばれる

儀礼があります。

 

特殊神事とは、その神社に固有の特殊な祭式・作法で行う神事の事で、古来の祭礼のかたちを

色濃く残しています。

 

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特殊神事が行われている主な神社

 

白朮祭(おけら)祭

 

京都市東山区の八坂神社で元旦の午前五時から行われるものです。

 

切り火で「おけら」と呼ぶキク科の多年草の根と、檜の削りかけを用いた篝火(かがりび)を

焚きます。

 

参詣者がその火を火縄に移し、消えないようにぐるぐる回しながら家へ持ち帰ります。

 

それを種火にして雑煮を作って新年を祝います。

 

流鏑馬神事(やぶさめしんじ)

 

例大祭中の9月16日に神奈川県の鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)で行われています。

 

馬を走らせながら鏑矢(かぶらや)を射て板的に当てる伝統的な技術を儀礼化したものです。

 

鶴岡八幡宮では鎌倉武士の狩装束姿の射手が伝統的な弓馬術の技を奉納します。

 

相撲神事(すもうしんじ)

 

相撲神事は豊作祈願の年占いの一種で愛知県今治市の大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)

御田植祭(6月5日)に一人相撲が行われます。

行事が付き、力士が見えない相手(稲霊)と三番勝負をし、稲霊が勝ち越して行事が軍配を上げて

豊作を告げます。

 

粥占(かゆうら)

 

大阪府東大阪市の枚岡神社(ひらおかじんじゃ)で年頭に行われる年占いの一種です。

 

カマドの火で米、麦、そば、豆類など農作物を炊き、その中に占い竹を作物の数だけ

束にして入れ、竹管に詰まった粥の量で策m角豊凶を占います。

 

鎮魂祭(みたまふり)

 

奈良県天理市の石上神宮(いそのかみじんぐう)で行われる呪術儀礼です。

 

古来、魂が体から遊離すると悪霊が入り込んで生命力や活力を失って寿命を縮めると

考えられていたため、魂の安定や活性化を図るために行われたといわれています。

 

石上神宮では十一月二十二日に、招魂の儀が行われます。

 

 

青柴垣神事(あおふしがきしんじ)

 

島根県松江市の美保神社(みほじんじゃ)の4月7日に行われる船上祭で、祭神の事代主命

(ことしろぬしのみこと)が海中に作った青柴垣(あおふしがき)に身を隠した故事を再現して、

青柴垣を飾った二隻の船と笛・太鼓を奏でる神楽船が港内を一周します。

 

青柴垣は青葉の付いた雑木で作った垣根(かきね)=囲いのようなものです。

 

御田植神事(おたうえしんじ)

 

御田植神事は、稲の豊作を予祝するもので、全国津々浦々に見られる稲作農耕民族の

信仰を物語る祭りです。

大阪市住吉区の住吉大社で毎年6月14日に行われる御田植神事は、伝統的な祭祀形態を

伝えるもので、植女が田植えをするまわりで舞や踊りが繰り広げられます。

 

藻塩焼神事(もしおやきしんじ)

 

毎年7月4日~7月6日まで宮城県塩釜市の塩釜神社で製塩の祖神を祀るもので、

 

古代の製塩法を伝える神事です。

 

玄武やすらい花(鎮花祭)神奈川

 

京都市北区の玄武神社(げんぶじんじゃ)で行われていて、室町時代からの伝統があります。

 

桜や椿で飾られた風流傘を中心に、鉦(しょう)や太鼓の囃子と氏子地域を練り歩きます。

 

湯立神楽(ゆだてかぐら)

 

神奈川県藤沢市の白旗神社(しらはたじんじゃ)の秋祭り(十月二十八日)に行われます。

 

農作物の豊凶などを占う清め祓い神事に湯立を主にした神楽です。

 

 

 

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