明治神宮は明治天皇と昭憲皇后を祀っています。
日本人が人を神として祀るようになったのは、「古事記」「日本書紀」という八世紀に神話伝承が
文字として記録される中で、初代天皇の神武天皇以来人格神という考え方が生まれたことにあると
いわれています。
その後連綿と受け継がれた人格神というスタイルは明治天皇まで受け継がれました。
- 天皇を祀る主な神社
- 明治天皇(めいじてんのう) 東京都渋谷区 明治神宮(めいじじんぐう)
- 応仁天皇(おうにんてんのう) 大分県宇佐市 宇佐神宮(うさじんぐう)
- 神武天皇(じんむてんのう) 奈良県橿原市 橿原神宮(かしはらじんぐう)
- 桓武天皇(かんむてんのう)・孝明天皇(こうめいてんのう)
- 天智天皇(てんじてんのう) 滋賀県大津市 近江神宮(おうみじんぐう)
- 天武天皇(てんむてんのう) 大阪市生野区 清見原神社(きよみはらじんじゃ)
- 後鳥羽天皇(ごとばてんのう) 大阪府島本町 水無瀬神宮(みなせじんぐう)
- 後醍醐天皇(ごだいごてんのう) 奈良県吉野町 吉野神宮(よしのじんぐう)
- 崇徳天皇(すとくてんのう) 香川県坂出市 白峰宮(しらみねぐう)
- 孝謙天皇(こうけんてんのう)
天皇を祀る主な神社
明治天皇(めいじてんのう) 東京都渋谷区 明治神宮(めいじじんぐう)
東京原宿の明治神宮は、日本の近代化に尽力した功績を顕彰するために、大正九年(1920年)
に創建され、明治天皇とお后の昭憲皇后を祀っています。
明治神宮は東京の鎮守神として参拝者数は全国トップとなっています。
応仁天皇(おうにんてんのう) 大分県宇佐市 宇佐神宮(うさじんぐう)
応仁天皇は誉田別尊(ほむたわけのみこと)の神名で神社に祀られていることが多く、
一般には八幡神として有名です。
全国に約4万社ある八幡信仰の総本社である宇佐神宮は、日本の神々のなかでも
トップランクで、天皇を祀る神社としても特殊な性格を持っています。
神武天皇(じんむてんのう) 奈良県橿原市 橿原神宮(かしはらじんぐう)
神武天皇を祀る橿原神宮は、明治天皇の命を受けて明治二十三年(1890年)に創建されました。
他にも宮崎県宮崎市の宮崎神宮と宮崎県高原町の狭野神社にも祀られています。
桓武天皇(かんむてんのう)・孝明天皇(こうめいてんのう)
京都市左京区 平安神宮(へいあんじんぐう)
桓武天皇と孝明天皇は平安京の最初と最後の天皇で、平安神宮は明治二十八年(1895年)に
平安遷都千百周年を記念して創建されました。
十月二十二日の例祭には京都三大祭りの一つの「時代祭」が行われます。
天智天皇(てんじてんのう) 滋賀県大津市 近江神宮(おうみじんぐう)
天智天皇は皇太子の時の名前は中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)で大化の改新で有名です。
近江神宮は大津京(近江宮)ゆかりの地に昭和十五年に創建されました。
天武天皇(てんむてんのう) 大阪市生野区 清見原神社(きよみはらじんじゃ)
天武天皇は天智天皇の弟で中央集権化を推進し、律令制度による国家体制を完成させた業績が
知られ、他には京都市伏見区の三栖神社(みすじんじゃ)、奈良県吉野町の浄見原神社
(きよみはらじんじゃ)にも祀られています。
後鳥羽天皇(ごとばてんのう) 大阪府島本町 水無瀬神宮(みなせじんぐう)
水無瀬神宮は後鳥羽天皇の離宮・水無瀬殿跡の地に創建され、承久の乱(1221年)に敗れ島流し
にされた島根県隠岐の島の隠岐神社から神霊を迎えて祀ったものです。
また後鳥羽天皇の第一皇子の土御門天皇と第三皇子の順徳天皇も一緒に祀られています。
後醍醐天皇(ごだいごてんのう) 奈良県吉野町 吉野神宮(よしのじんぐう)
吉野神宮は天皇崩御後、行宮(南朝の皇居)の吉水院(現在の吉水神社)に供養されていた神霊を
神仏分離によって遷したもので、明治二十五年(1892年)に社殿が建立されて鎮座しました。
崇徳天皇(すとくてんのう) 香川県坂出市 白峰宮(しらみねぐう)
白峰宮は保元の乱に敗れた崇徳天皇が島流しにあった讃岐(香川県)の地に鎮座しています。
他に京都市上京区の白峰神宮と香川県琴平町の金刀比羅宮にも祀られています。
孝謙天皇(こうけんてんのう)
栃木県下野市 孝謙天皇神社(こうけんてんのうじんじゃ)
女性天皇の孝謙天皇神社は、天皇の死後、その寵愛を受けた道鏡が、下野薬師寺別当
として島流しされた地に残る「女帝客死伝説」を伝えています。