長崎全国主要なお祭り一覧
1月のお祭り
1月2日頃から だるま市
毎年1月2日頃をかわきりに3月頃まで各地でだるま市が開催され、そこでだるまが販売されます。
高崎だるま市、調布市の深大寺だるま市、静岡県富士市の毘沙門天祭だるま市は
日本三大だるま市として有名で、その他に福島県白河市白河の白河だるま市も
良く知られています。
だるまは左目に願い事を念じながら黒目を描き、願いが叶ったらもう一方も描いて
寺社に奉納するのが一般的な願掛けの方法です。
1月9日~11日 十日(とおか)えびす
七福神のメンバーでおなじみの「えびす様」を祀る神社で行われ、関西では
1月を代表するお祭りです。
十日えびすは3日間かけて行われ、9日を宵戎(よいえびす)、10日を本戎(ほんえびす)、
11日を残り福と呼ばれています。
大阪の今宮戎神社(いまみやえびすじんじゃ)、兵庫県の西宮神社(にしのみやじんじゃ)が
特に有名です。
2月のお祭り
2月17日頃 祈年祭(きねんさい)
奈良・平安時代からおこなわれていたといわれ「としごいのまつり」ともいわれています。
その年の豊作や国家平安を祈った重要な神事で、宮中や伊勢神宮でも行われています。
2月25日 梅花祭(ばいかさい)
京都市の北野天満宮(きたのてんまんぐう)の御祭神・菅原道真(すがわらみちざね)公は
845年6月25日に生まれ、903年2月25日に亡くなりました。
この縁により、毎月25日は境内で天神市が催されます。
祥月命日(しょうつきめいにち)にあたる2月25日はご遺徳をしのび、「梅花祭」が行われ、
境内では上七軒(かみしちけん⦆の芸͡͡舞妓による野点(のだて)が行われます。
3月のお祭り
3月1日 東大寺修二会(とうだいじしゅにえ)
奈良の東大寺で行われる儀式で、井戸からくみ上げた「お香水(こうずい)」を
観音様に供えて厄除けなどを願い儀式です。
別名「お水取り」といわれたり、松明(たいまつ)を使うことから「お松明」と
呼ばれたりします。
3月15日 涅槃会(ねはんえ)
釈迦が入滅(死去)した日の旧暦2月15日に、各地の寺院で営まれる法要です。
現在は3月15日に営まれるところもあります。
涅槃とは入滅(死去)を意味する言葉で、釈迦が入滅した時の様子を描いた涅槃図を
掲げて、花や水をお供えし、お経を唱える儀式です。
涅槃会は京都・東福寺が有名です。
3月30~4月5日 花会式(はなえしき)
奈良・薬師寺の本尊である薬師三尊像(やくしさんぞんぞう)に豊作や国家安泰を祈る儀式です。
3月30日~4月5日にかけて行われ、十種類の造花が薬師三尊像に供えられるところから
花会式と呼ばれます。
4月5日最終日には「鬼追式」が行われます。
4月のお祭り
4月8日 灌仏会(かんぶつえ)
4月8日は釈迦が生誕した日で、寺院の中に花で飾った「花御堂(はなみどう)」を
設けることから、花まつりとも呼ばれています。
参拝者たちはアジサイ科の植物を乾燥させて作った「甘茶(あまちゃ)」を釈迦像に掛け、
振る舞われた甘茶を飲むと無病息災になるといわれています。
4月10日・11日 糸魚川けんか祭り
新潟県糸魚川市の天津神社で行われる祭りで、五穀豊穣を願い神輿(みこし)が競い合います。
神輿は境内を周った後、ぶつかり合い最後は双方決められた位置から足りだして勝敗を決し、
神輿の対決の後、神楽が舞われます。
5月のお祭り
5月1日 高岡御車山祭(たかおかみくるまやまつり)
1588年、加賀藩二代目藩主 前田利長に時代に始まったとされるお祭りで、
当時の名工によって作られた「御車山(おくるまやま)」という壮麗な山車(だし)7台が
高岡市内を曳いて歩きます。
5月3日・4日 博多どんたく港まつり
この祭りは平安時代に始まったといわれ、明治時代に禁止になったものの、
はオランダ語の「ゾーンターク(休日)」という別名にして復活させたことが
名前の由来とされています。
この祭りは、福の神や稚児などの仮装をした人々がしゃもじを叩いて練り歩き、
松囃子(まつばやし)に合わせて踊ります。
西暦奇数年の15日に近い土日を中心とした6日間 神田祭(かんだまつり)
神田明神でおこなわれる祭りです。
徳川家康が関ヶ原に出陣する際、神田明神で先勝祈願を行い、見事勝利したことにより
盛大に行われるようになったといわれています。
神田祭りはかつては毎年行われていましたが、現在は隔年(奇数年)で行われます。
5月15日 葵祭(あおいまつり)
葵祭は京都御所から始まる王朝時代の貴族行列が、下賀茂神社と上賀茂神社へと
練り歩く祭りです。
練り歩く際に人々が冠や襟に葵の葉を付けたことから葵祭と呼ばれるようになったと
いわれています。
起源は平安京遷都以前に当時の京都が見舞われた大凶作や疾病が収まるように神々に
祈ったのが始まりといわれています。
練り歩く行列は十二単(じゅにひとえ)をまとった斎王代(さいおうだい)という皇女役の市民と
女官、童女たちで、一行が神社に着くと「社頭の儀」が行われます。
そこで「東遊(あずまあそ)び」という舞が奉納されます。
5月17・18日に近い金・土・日 三社祭(さんじゃまつり)
3日間にわたって行われる浅草神社の例大祭です。
三社の名前の由来は、浅草神社に祀られている3体の神様が三社様と呼ばれて
いるためといわれています。
祭りの初日は浅草神社で、五穀豊穣、商売繁盛、子孫繁栄などを祈って楽器を鳴らしながら
舞う「びんざさら舞」という舞が奉納されます。
2日目は大小100余りの神輿が浅草界隈を練り歩きます。
3日目の最終日は浅草神社の3体の神様が遷された3基神輿が神社から出て町を巡ります。
3基の神輿はいずれも1トンもある超巨大なもので、三方に分かれて担がれます。
5月19日 うちわまき
奈良・唐招提寺(とうしょうだいじ)で行われる行事で、鼓楼の上からまかれたウチワを
下で参加者が受け取る行事です。
唐招提寺の僧・覚盛(かくじょう)の死後、尼僧たちが霊前にウチワを供えたことが
始まりとされています。
ウチワを授かると病魔退散、魔除けのご利益があるといわれています。
6月のお祭り
西暦の偶数年の7~17日 山王祭(まつり)
江戸時代には「天火祭」ともいわれ、江戸城の守り神である大山咋神(おおやまくひのかみ)を
祭神とした祭りです。
多くの神輿(みこし)が都心を練り歩き、きらびやかな衣装の時代行列が行われる「神幸祭」は
最大の盛儀となっています。
山王祭は神田祭の大祭と1年おき(西暦の偶数年)に開催されます。
6月14日 御田植神事(おたうえしんじ)
大阪の住吉大社で行われる祭りです。
第一本宮で奉告祭を行った後、行列を作って神様の田である「御田(おんだ)」に向かいます。
太田主(おおたぬし)と呼ばれる奉耕者の長が神前で授かった神水(しんすい)を田に注ぎ、
神楽や奉納とともに植え手が苗を植え付けます。
その間中央にある舞台と周囲の畔(あぜ)では様々な芸能が奉納されます。
6月20日 鞍馬山竹伐り会式(くらまやまたけきりえしき)
平安時代の僧・峯延上人(ぶえんしょうにん)の修行中に2匹の大蛇がおそってきて、雄の大蛇は
退治し、雌の大蛇には仏前に供える水を守らせたという伝説が起源となっています。
大蛇に見立てた長さ4メートルの竹を、法師たちが伐る速さを競って吉凶を占う、
1000年以上伝わる水に感謝する儀式です。
7月のお祭り
7月1日~15日 博多祇園山笠(はかたぎおんやまかさ)
博多区の櫛田神社で行われる疾病除去を願う祭りです。
山笠と呼ばれる装飾された山車(だし)を氏子(うじこ)たちが居住区域ごとに分かれて曳き、
町中を練り歩きます。
極めつけは高さ約10メートルにも及ぶ「飾り山笠」も見ものです。
7月1日~31日 祇園祭(ぎおんまつり)
日本3大祭りのひとつで、八坂神社の祭りです。
平安時代に疾病が流行した際、退散を願って66本の鉾(ほこ)を立てて行った「御霊会(ごりょうえ)
という行事が始まりとされています。
約一か月間行われ、最大の見せ場は17日の神幸祭(しんこうさい)で、たくさんの山鉾が巡行します。
そして地面に敷き詰めた割竹の上で、山鉾を90度回転させる「辻回し」も見どころです。
7月第一金・土曜日 あばれ祭
京都の祇園社から迎えた牛頭天王(ごずてんのう)を祀り、疾病除けを祈願したのが始まりと
されています。
キリコと呼ばれる40本以上の大きな灯籠が、松明の火の粉とともに乱舞し、2基の神輿(みこし)が
川や海、火の中に投げ込まれる勇壮な祭りです。
7月14日 那智の火祭(まつり)
熊野那智大社に祀られる熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)など熊野の神前12柱が
年に一度那智の滝に戻る様子を表したとする祭りです。
滝を模したといわれる12基の扇神輿(おおぎみこし)に神々を遷し、本社から滝へ移動します。
御火行事での火の粉を飛ばして燃え盛る松明は勇壮そのもので見どころの一つです。
また原始的な田楽とされる那智田楽の奉納も見どころです。
7月24・25日 天神祭(まつり)
平安時代政権争いにより非業の死を遂げた菅原道真公の霊を慰めるために始まったとされる
まつりです。
まつり2日目の神輿(みこし)を乗せた船を中心に約100隻が大川を渡る「船渡御(ふなとぎょ)」
が見どころです。
8月のお祭り
8月2~7日 青森ねぶた祭
「ねぶた」とは竹や木、針金などの骨組みに和紙を貼って作った巨大な灯籠のことで、
人や動物などの様々な形があります。
この巨大な灯籠を勢いよく曳かれて市内を練り歩きます。
ねぶたの前では跳人(はねと)と呼ばれる踊り手たちが「ラッセラー」とお囃子に合わせて声を上げ、
踊りを披露します。
8月1~7日 弘前ねぷた祭
ねぶたがなまって「ねぷた」になったといわれ、青森ねぶた祭に対し勇壮な祭りといわれています。
武者絵などをモチーフにした扇形のねぷたが主流で、「ヤーヤドー」という掛け声とともに町中を
練り歩き、最終日に岩木川に流されます。
8月3~6日 秋田竿燈(あきたかんとう)まつり
竿燈の形が稲穂に似ていることから豊作を祈る祭りという説があります。
10メートル余りの竹竿に9本の横竹を流し、46個の提灯を9段に吊り下げたものを若者衆が
額、腰などで支え、お囃子とともに練り歩きます。
8月3~6日 仙台七夕まつり
仙台藩主・伊達政宗公が奨励したといわれる祭りで、吹き流しや薬玉といわれる豪華絢爛な
飾りつけが商店街を賑わせます。
200万人以上の人出がある国内最大級の七夕まつりです。
8月12~15日 阿波おどり
阿波踊りは各地で行われていますが、徳島市のものが最も規模が大きく、四国を代表する
祭りの一つとなっています。
連(れん)といわれるグループに分かれ、三味線や鼓(つづみ)の音楽と掛け声に合わせて
町中をにぎやかに踊り歩きます。
阿波踊りは誰でも飛び入りで参加できるのが特徴です。
9月のお祭り
9月1日~3日 おわら風の盆
富山県富山市で二百十日に行われる秋の風を鎮める祭りです。
もともとお盆に先祖の霊を送るものだったといわれています
祭りの間、町中が雪洞(ぼんぼり)や提灯で飾られ、法被(はっぴ)に綾藺笠(あやいがさ)姿の
人々が「おわら節」に合わせて夜通し踊り続けます。
9月16日 流鏑馬神事(やぶさめしんじ)
神奈川県鎌倉の鶴岡八幡宮で行われる祭りで、疾走する馬から的に矢を射る伝統的な儀式です。
日本各地の祭りでも行われていますが、鶴岡八幡宮では1187年から行われているといわれる
歴史のある儀式です。
長さ255メートルの馬場に3つの的が用意され、狩装束を着た男が馬に乗り的に向かって
矢を放ちます。
10月のお祭り
10月7~9日 長崎くんち
旧暦9月9日の重陽(ちょうよう)の節句にあたる日で御九日(おくんち)といわれている日があります。
重陽の「陽」は陽数=奇数で中国では縁起の良い数字で、中でも陽数の最大値の9が重なる重陽は
とりわけ縁起の良い日とされています。
日本に伝わってから秋の収穫祭などが行われ、赤飯や餅でこの日を祝う習慣が根付いています。
この御九日は全国で開催されていますが、中でも一番規模が多いのが「長崎くんち」です。
正式名称は諏訪神社秋季大祭といって、カラフルな山車(だし)の曳きまわしや、「阿蘭陀万歳」と
呼ばれる奉納踊りが披露されるのが特徴です。
10月14・15日 灘のけんか祭り
兵庫県姫路市の松原八幡神社秋季例大祭は通称「灘のけんか祭り」として親しまれています。
ふんどし姿の男たちが3基の神輿(みこし)を壊れるほどぶつけ合うとても勇壮なお祭りです。
10月22日 鞍馬の火祭
京都市左京区の由岐神社の祭りで、松明とかがり火の赤で埋め尽くされます。
940年戦乱と天変地異により、御所に祀られた由岐大明神を鞍馬に遷宮する際、沿道に篝火と松明が
掲げられたのが由来とされています。
10月22日 時代祭(じだいまつり)
葵祭、祇園祭とともに京都三大祭りの一つで、延暦時代から明治までの時代を象徴する衣装を
身にまとった行列が特徴で、昔の日本の文化、風俗を蘇らせるお祭りです。
11月のお祭り
第二日曜日 嵐山もみじ祭
紅葉狩りで有名な京都の嵐山で行われます。
渡月橋の上流の大堰川(おおいがわ)に浮かべたカラフルな船の上や河畔では、嵯峨大念仏狂言など
様々な芸能や舞が行われます。
11月23日 新嘗祭(にいなめさい)
天皇がその年の新穀(新米)を宮中の神殿に供え、口にすることで、収穫に感謝する行事です。
この時期は収穫を神に感謝する祭りが各地で行われています。
11月 第四土曜日 裸坊祭(はだかぼうまつり)
防府天満宮で行われる西日本屈指のお祭りです。
白装束に身を包んだ裸坊と呼ばれる大勢の男たちが菅原道真公の御霊を遷した
御網代輿(おあじろこし)を担ぎ、そのまま58段の階段を下りていくという勇壮なお祭りです。
12月のお祭り
12月1~6日 秩父夜祭(ちちぶよまつり)
埼玉県秩父市の秩父神社の例大祭で、最大20トンにもなる巨大な傘鉾(かさぼこ)が、
急傾斜の団子坂を曳き上げられる様は圧巻そのものです。
3日目には約7000発の花火が打ち上げられる大変豪華なお祭りです。