宮中祭祀は天皇が神様に国民の幸せを祈ることが主な目的です。
宮中祭祀は皇室の祖神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)を始めとした、
八百万の神々に国家安泰や五穀豊穣などを祈り、国民の幸せと繁栄を祈ることが主な目的と
されています。
宮中祭祀には大祭と小祭があり、大祭は天皇ご自身が祭典を行うもので、御告文(おつげぶみ)、
(ごこうもん)を奏上します。
小祭は、皇室の祭祀を行う職員である掌典長を中心に祭典を執り行い、天皇は拝礼を行います
毎年行われる主な宮中祭祀は20ほどありますが、新天皇即位の年の11月に行われる新嘗祭は
大嘗祭と呼ばれ、最も重要な祭祀となります。
- 主要な宮中祭祀 (宮内庁HP「主要葬儀一覧」を参照)
- 1月1日 四方拝(しほうはい)
- 1月1日 歳旦祭(さいたんさい)
- 1月3日 元始祭(げんしさい)
- 1月4日 奏事始(そうじはじめ)
- 2月17日 祈年祭(としごいのまつり、きねんさい)
- 春分の日 春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)
- 春分の日 春季神殿祭(しゅんきしんでんさい)
- 4月3日 神武天皇祭(じんむてんのうさい)
- 4月3日 皇霊殿御神楽(こうれいでんみかぐら)
- 6月30日 節折(よおり)
- 6月30日 大祓(おおはらい)
- 秋分の日 秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)
- 秋分の日 秋季神殿祭(しゅうきしんでんさい)
- 10月17日 神嘗祭(かんなめさい)
- 11月23日 新嘗祭(にいなめさい)
- 12月中旬 賢所御神楽(かしこどころみかぐら)
- 12月23日 天長祭(てんちょうさい)
- 12月31日 節折(よおり)
- 12月31日 大祓(おおはらい)
主要な宮中祭祀 (宮内庁HP「主要葬儀一覧」を参照)
1月1日 四方拝(しほうはい)
天皇陛下が元旦早朝に伊勢神宮、山稜、四方の神々を遙拝(ようはい)といって遠くから
お祈りする年中最初の儀式です。
1月1日 歳旦祭(さいたんさい)
元旦早朝に宮中三殿「賢所(かしこどころ)、皇霊神殿(こうれいしんでん)、神殿(しんでん)」で
行われます。
1月3日 元始祭(げんしさい)
皇位の大本と由来を祝い、国民や国家の繁栄を宮中三殿で祈ります。
1月4日 奏事始(そうじはじめ)
掌典長が年始にあたって、宮中や伊勢神宮の祭事のことを天皇陛下に申し上げることを
行ないます。
2月17日 祈年祭(としごいのまつり、きねんさい)
宮中三殿で行われる年穀豊穣祈願の祭典です。
春分の日 春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)
春分の日に皇霊殿で皇祖の霊を祀る祭典です。
春分の日 春季神殿祭(しゅんきしんでんさい)
春分の日に神殿で行われる神への感謝の祭典です。
4月3日 神武天皇祭(じんむてんのうさい)
神武天皇の崩御日に相当する日とされ、皇霊殿で行われます。
4月3日 皇霊殿御神楽(こうれいでんみかぐら)
神武天皇祭の夜に御神楽を奉奏(ほうそう)し、神霊をなごめる祭典です。
6月30日 節折(よおり)
天皇陛下のために行われるお祓いの行事です。
6月30日 大祓(おおはらい)
神嘉殿(しんかでん)の前で皇族や国民のために行われるお祓いの行事です。
秋分の日 秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)
秋分の日に皇霊殿で皇祖の霊を祀る祭典です。
秋分の日 秋季神殿祭(しゅうきしんでんさい)
秋分の日に神殿で行われる神々への感謝の祭典です。
10月17日 神嘗祭(かんなめさい)
宮中の賢所(かしこどころ)に新しい穀物をお供えする神々への感謝の祭典で、この日の朝に
天皇陛下が神嘉殿で伊勢神宮を遙拝します。
11月23日 新嘗祭(にいなめさい)
天皇陛下が神嘉殿で新穀をお供えし、自らもお召し上がりになる最も重要な祭典です。
12月中旬 賢所御神楽(かしこどころみかぐら)
夕刻より宮中賢所で、御神楽を奉奏して神霊をなごめる祭典です。
12月23日 天長祭(てんちょうさい)
天皇陛下のお誕生日を祝って、宮中三殿で行われる祭典です。
12月31日 節折(よおり)
天皇陛下のために行われるお祓いの行事です。
12月31日 大祓(おおはらい)
神嘉殿の前で皇族を始めとした国民のために行われるお祓いの行事です。