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天皇家の祖先神を祀っているから
伊勢神宮の正式名称は「神宮」とされていますが、一般には「伊勢神宮」や「お伊勢さん」
という呼び名で親しまれています。
伊勢神宮は天皇家の祖先神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀っています。
伊勢神宮には天照大御神を祀る皇大神宮(こうたいじんぐう)と豊宇気毘売神(とようけびめのかみ)
を祀る豊受大神宮(とようけのだいじんぐう)があり、前者を内宮(ないくう)、後者を外宮(げくう)
と呼んでいます。
天照大御神は国を守り安定させる「国家鎮護」の最高神として、皇室の崇敬を受けてきました。
かつては伊勢神宮で幣帛(供物)を捧げられるのは天皇だけとされ、庶民が参拝できる場所では
ありませんでした。
しかし後になって伊勢神宮の存在が広く知られるようになってきました。
中世に入ると庶民の間で「親神様」として伊勢神宮は厚い信仰を受けました。
江戸時代になって伊勢神宮は爆発的に流行し、伊勢神宮参拝のための「伊勢講」と呼ばれる
ユニークな組織が誕生します。
これは参加者が旅費を積み立て、くじを引いて当たったものが代表として参詣するというものです。
また同じ江戸期に「おかげ参り」と称する熱狂的な集団参拝が六十年周期で流行したり、
中部地方では五穀豊穣ヲ祈願する「御鍬祭(おくわまつり)」がたびたび行われました。
このような背景もあり、伊勢神宮の分霊を祀る「神明社」という神社が全国で建立され、
その数は一万八千社にのぼるといわれています。
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